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柏崎市シルバー人材センターの体験型農場を視察

1.ねらい

 

訪問先のシルバー人材センター(以下SCと)は、農作物栽培から販売まで取り組み、資金循環を事業化している。その体制を視察し、われわれセンターの今後の事業に反映する。

2.視察日 

平成27年3 月2日(月曜日)午前 9時~13時30分

3.場所及び視察先担当者

訪問先のシルバー人材センター(以下SCと)は、農作物栽培から販売まで取

 

り組み、資金循環を事業化している。その体制を視察し、われわれセンターの

今後の事業に反映する。

 

視察 内容

① 体験型農場「みんなの農園」事業

農園事業を実施しており、年齢問わず農業体験の受け入れ、農業講習

会の実施や、栽培品を出荷販売している。

 

② ショップ「やまゆり」の事業

直売所ふれあいサロン「やまゆり」を運営している。取扱商品は、

「みんなの農園」での農産物、農産物加工品のジャム等の取り扱いや、

各種サービスを積極的に取り組んでいる。

 

 

会議室にて、柏崎市SC の運営状況説明の後、販売と農場の特徴説明

を受ける。松山市SC で準備した質問書への質疑を実施した。

現場視察は、「やまゆり」と「みんなの農場」の案内を受ける。

 

さらに、地域活動の成果である「柏崎 鯛茶漬け」を評価する。

 

(ア) 柏崎市SCの体制状況

高齢化率20%の状況で、会員数1150 人。

会員を増やすより会員を減らさない対応している。

地域の人つくりに重点を置いている。

 

(イ) 柏崎市SCの特徴

・「柏崎 鯛茶漬け」全国どんぶり選手権でグランプリ受賞

・26 年度 内閣府「社会参加賞」受賞

・介護事業にも積極的に取り組み

・柏崎市SC で、販売も可能とする農業法人を取得している。

(農地は、会員所有である。)

・ 販売事業のふれあいサロン「やまゆり」の運営

・体験型農場事業「みんなの農園」の運営

 

(ウ) アンテナショップ 「やまゆり」の運営

やまゆり地域活性効果は、やまゆりあるので人通りができ、人が集まる。

 

売上規模:目標800 万円(損益分岐点)

 

売上金額1000 万円以上

 

年中無休(10:00 オープン)

 

駐車場:来客用で4 台

 

会員向けには近郊の自治体駐車場を利用

 

商 品

 

会員栽培による農産品

会員収穫による山菜

会員製造の工芸品や家庭余剰品

八百屋からの仕入れ品(品揃えするため会員と競合しない)

連携している他地区のSC 商品も取り扱う。

 

運営意思決定

 

意思決定は会員でのみ構成する実行委員会である。

発足当時からの会員の5~6 人

(商店や銀行や商社その他の経験会員及び外部者)

委員会は、毎週水曜日に「やまゆり」で運営を検討する。

水曜日は、実行委員よる会員説明も兼ねている。

 

設立

 

2 年の準備期間を設けた。

先進地視察し、検討を重ねた。

洋服店の空き店舗を賃貸している。

運営検討は、現在の実行委員会のメンバーである。

 

販売員

 

120 人全員が会員であり、ボランティアである。

(申込者は社会に関わりたい160 人の希望)

 

労務状況

 

午前4 人、午後3 人で各自2 週間に1 回の半日労働とする。

 

年中無休

 

販売員への報酬

 

5 回以上活動した方を対象に、2000 円クーポン券を発行し、

柏崎市SC 関連イベントで使用できる。

 

予算はSC で16 万円計上しているが、実質10 万円支出である。

 

通信手段

 

全てはがきによる。返信情報不要としている。

 

やまゆりに固定電話を設置。またSC と直通テレビ電話機能があり

柏崎市SC との、窓口を兼ねている。(ワンストップサービス)

 

出品から支払いの仕組み

 

ステップ1 出品申請者

 

会員が、商品値札を申請する。(金額と氏名のみ)

ラベル紙はカラー使用し、入荷形態の区別をする。(八百屋、外部、

野菜、加工など)

 

ステップ2 ラベル印刷

 

柏崎市SC でA4のシートにバーコード付きでラベル印刷する。

(1 商品あたりミシン目つけた2 枚のラベリング)

 

ステップ3 納品・ラベル貼り付け・陳列

 

出品者は、商品名記入し、商品に貼り付け陳列出品する。

搬入は9 時から可能であるが、午前中に集客が高い。

朝どり野菜・山菜・手芸・フリーマーケット商品

最近傾向では、ヨモギの流通が減ったので栽培

 

ステップ4 支払い

 

売上時には、店員が半券を回収し、代金を受け取る。

回収かごは、ラベルの半券入れと現金用かごを使用する。

 

ステップ5 集計(1 日毎)

 

1. 売上代金は販売員が集計せず、近く銀行にそのまま持ち込む。

2. 半券は、柏崎市SC に持ち寄り、半券はバーコードリーダー読

み取りで売上計上する。

3. 半券集計と銀行集計が、一致しなくても問題視しない。

4. 領収書は、発行しない代わり

5. 販売での負担を無くすため、常時棚卸の仕組みである。

(棚卸がない)

 

ステップ6 出品者への支払い

 

柏崎市SC が手数料を差し引いて、出品者に配分する。

多い方で、8 万円くらい。

 

ステップ7 手数料の使途

 

手数料は、事業運営経費として使用され、固定費(運営経費)や流

動費(農材や苗の購入など)に使用される。

 

(エ) 体験型農場「みんなの農園」の運営

 

特徴:

農産物品質の個人差なくし均一にする栽培方法を指導している。

体験型農園でスキルアップを目的とする。

県の農政課、農業委員会と連携

県職員からの講師を招く。(無料)

地元農家からビニールハウスを入手した。

県や市のイベントに積極的に参加している。

農園指導は、JA の営農経験者や農業大学校出身が行っている。

販売をやまゆりが担当し、農産物は「みんなの農園」や会員による

 

交流:

林間学校として受け入れしている。

東京のSC と連携し、はとバスツアーで、春には植えつけ、秋には収

穫の交流。

 

農地について:

林間学校として受け入れしている。

遊休地であった5 反を使用。

農場への参加会員は、35 人規模である。

 

農産物:

ふしなりきゅうり(伝統野菜で漬物用途)、栽培農家が減少している

畝間を広くする指導で栽培する。

加工委託を漬物メーカーにしている。(2 トン)

今後は、6 次化も視野に入れている。

 

(オ) 広報活動

周知徹底は、自治体と連携したイベント参加や、会員によるポスティング

を地区限定で行っている。

 

新聞は、利用しない。

 

 

三田市民農園

シニア・マンパワーを活用した都市農業振興保全事業

 松山市シルバー人材センターでは、近年、農業と高齢者の係りについて、市内近郊の農家の皆様のご協力の下、就労機会の確保や、就労体験会の企画、障害者団体さんと連携した収穫祭を実施してまいりました。平成25年度は、農林水産省の「農」のある暮らしづくり交付金事業に、耕作放棄地の拡大を未然に防ぐため、志のある高齢者を継続的に活用することにより、子供や若者が参加する都市近郊の農業サポートコミュニケーションを形成する事業を提案いたしました。

 

 

 

 

 

 

    松山市シルバー人材センター

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    〒790-0808 愛媛県松山市若草町8-3

    ハーモニープラザ2F

    TEL:089-933-7373

    FAX:089-933-0131

    業務時間/月曜~金曜 8:30~17:15

    休日/土曜・日曜・祝祭日・振替休日

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